いつも、数ある産婦人科の中から
当院に通院いただき、ありがとうございます。
出産が近づいてくると、「バースプランを書いてください」と言われることがあります。
いざ書こうとすると、
「何を書けばいいんだろう?」
「こんなこと書いてもいいのかな?」
と、手が止まってしまう方も多いのではないでしょうか。
でも、不安になるのは、それだけ出産や赤ちゃんと真剣に向き合っている証拠です。
バースプランに「正解」はありません。
今回は、助産師ママがバースプランを書くときに役立つ考え方と例文をご紹介します。
① バースプランの考え方
バースプランは、希望をすべて叶えるためのものではありません。
大切なのは、「こうしたい」よりも「こうしてもらえると安心」という気持ちを伝えることです。
出産のときに何を大切にしてほしいのか。
そこがスタッフに伝われば、それだけで十分なバースプランになります。
② 書く前のヒント
バースプランを考えるときは、「何をしてほしいか」という行動からではなく、自分の気持ちから考えてみるのがおすすめです。
例えば、
「1人になるのが不安」
「今どうなっているのか知りたい」
「声をかけてもらえると安心」
など、出産を想像したときに浮かんでくる気持ちを書き出してみましょう。
正解はないので大丈夫です。
まずは気軽に書いてみてくださいね。
③ こんな書き方でもOK
おすすめなのは、気持ちの背景も一緒に伝える書き方です。
× 1人にしないでほしい
○ 不安なので、可能なかぎり声をかけてほしい
× 立ち会い希望
○ 不安なので、家族が近くにいてほしいです
希望だけでなく、その理由や不安も一緒に書くことで、気持ちが伝わりやすくなり、スタッフとの認識のズレも生じにくくなります。
医療の現場では、「その時の状況」が最優先になります。
だからこそ、希望の「理由」がわかっていると、状況的に難しい場合でも、その方にとっての最善を一緒に考えやすくなります。
④ 分娩中のバースプラン例文
分娩中のバースプランでは、例えばこのような書き方があります。
「進み具合をこまめに教えてほしい」
「声かけがあると安心します」
「電気を少し暗めにしてほしい」
陣痛の間、どんなふうに過ごせると安心できそうか、想像しながら考えてみてください。
⑤ 出産直後のバースプラン例文
赤ちゃんが生まれた直後についても、気持ちを伝えておくことができます。
「赤ちゃんと私の体の状態を教えてもらえると安心」
「産んだ後の流れを簡単に説明してほしい」
「落ち着いたら写真を残せたら嬉しい」
生まれた瞬間のことだけでなく、その後の過ごし方もイメージしておくと安心です。
⑥ 産後入院中のバースプラン例文
バースプランは、出産のときだけのものではありません。
産後の入院中についても書いておくことができます。
「授乳について都度相談できると安心です」
「休める時間を大切にしたい」
「無理のない範囲で赤ちゃんと関われると嬉しいです」
産後の身体を休めることも、赤ちゃんとの生活をスタートするための大切な準備です。
⑦ 無理に決めなくていい
出産は、その時の状況によって変わるものです。
分娩方法や医療的な判断は、その時のママや赤ちゃんの状態によって変わることがあります。
だからこそ、すべてを無理に決めておく必要はありません。
「急な判断が必要なときは、理由を説明してもらい、相談しながら決めたい」
と書いておくのもおすすめです。
自分の気持ちを大切に、バースプランを書いてみましょう
ちなみに、助産師ママ(ちとママ)は
「暗い部屋にしてほしい」
「好きな姿勢で産みたい」
「夫にへその緒を切ってほしい」
などを書きました。
バースプランは、上手に書くことよりも、あなたの気持ちが伝わることが大切です。
「どんなことが不安か」「何があると安心できるか」
そんな気持ちを素直に書き出して、スタッフと一緒に、あなたらしいお産を考えていきましょう。
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